2026年の夏、TikTokで特に注目を集めた楽曲が発表されました。
日本版「TikTok Songs of the Summer 2026」で1位に選ばれたのは、HALCALIの「おつかれSUMMER」。
さらにサカナクション「夜の踊り子」、空音「Hug feat. kojikoji(Fantasy club ver.)」、SHISHAMO「君と夏フェス」なども選出されています。
今回のランキングで目立つのは、最新曲だけではなく、過去に発売された楽曲が再び注目を浴びていること。
なかでも「おつかれSUMMER」は2026年8月時点で、同曲を使用した動画の総再生回数が100億回を突破しました。
2026年夏のTikTok音楽トレンドを詳しく見ていきます。
TikTok「Songs of the Summer 2026」が発表
TikTokが9月1日、「TikTok Songs of the Summer 2026」を発表しました。
これは2026年夏にTikTok上で数多くの動画に使用され、ユーザーから広く親しまれた楽曲をまとめたものです。
日本だけではなく、グローバル版や各国版も発表されており、2026年の夏にどんな音楽がTikTokで盛り上がったのかを知ることができます。
今回の日本版で大きな特徴となったのが、「新曲だけが人気になるわけではない」という点です。
昔から知られている楽曲がTikTokで新しい使われ方をされ、別の世代に発見されるケースが目立っています。
日本版1位はHALCALI「おつかれSUMMER」
日本版で最も注目されたのは、HALCALIの「おつかれSUMMER」です。
TikTokによると、この楽曲は2025年からTikTok上でトレンド化。
さらに2026年に「おつかれSUMMER」を使用して投稿された動画の総再生回数が、8月時点で100億回を突破しました。
100億回という数字は、今回のランキングを象徴するインパクトのある数字です。
しかも「おつかれSUMMER」は、単に楽曲そのものが再生されたというだけではありません。
ユーザーがそれぞれの動画に楽曲を使用することで、さまざまなシーンに曲が広がっていきました。
TikTokでは、同じ楽曲でも投稿する人によって動画の内容がまったく違うことがあります。
ダンス、日常、旅行、思い出、ネタ系動画など、使われる場面が変われば、曲の見え方も変わります。
その積み重ねが、楽曲をさらに多くのユーザーへ届けるきっかけになります。
「おつかれSUMMER」はなぜここまでバズった?
「おつかれSUMMER」が面白いのは、2026年に突然登場した新曲ではないことです。
2025年からTikTok上でトレンドになり、その流れが2026年にも続いています。
つまり、一瞬だけバズって終わったのではなく、長期間にわたってユーザーに使われている楽曲ということになります。
TikTokでは、ある楽曲が使われた動画が人気になると、その音源を別のユーザーが発見し、さらに別の動画を投稿するという循環が起きます。
この「発見→使用→拡散→再発見」という流れが、楽曲の寿命を大きく伸ばす可能性があります。
2位はサカナクション「夜の踊り子」
日本版で続いて注目されるのが、サカナクションの「夜の踊り子」です。
この曲は2012年にリリースされた楽曲。
それが2026年になってTikTok上で再び大きなトレンドになりました。
しかも、きっかけになったのは日本の音楽シーンだけではありません。
TikTokによると、インドネシアの伝統的なボートレースの映像と「夜の踊り子」を組み合わせた動画をきっかけに、2026年にトレンドが拡大したとされています。
さらに同曲は「TikTok上半期トレンド大賞2026」のインパクト・ソング部門賞も受賞しています。
発売から14年ほど経った曲が、まったく新しい映像との組み合わせによって再び注目される。
これは、現在のTikTok音楽トレンドを考えるうえでかなり象徴的な事例です。
3位は空音「Hug feat. kojikoji」
3位として選出されたのが、空音の「Hug feat. kojikoji(Fantasy club ver.)」です。
「Hug」は以前から支持されてきた楽曲ですが、TikTokというショート動画の舞台で新しい形で広がっています。
TikTokでは、楽曲の一部分だけが切り取られて使われることも多く、フルサイズの楽曲を聴いたときとは違う魅力が発見されるケースがあります。
「この部分を動画に使いたい」というユーザーの感覚から、楽曲全体への興味につながることもあります。
4位にはSHISHAMO「君と夏フェス」
そして、夏らしさという意味で特に分かりやすいのが、SHISHAMOの「君と夏フェス」です。
こちらも日本版「Songs of the Summer 2026」に選出されています。
タイトルからして夏そのもの。
夏フェス、旅行、友達との思い出など、季節感のある動画との相性も良い楽曲です。
「夏に聴きたい曲」という従来型のプレイリスト的な楽しみ方だけでなく、「夏の動画に合わせたい曲」という新しい消費のされ方も、TikTok時代ならではと言えそうです。
2026年のTikTok夏曲は「過去曲」が強い
今回のランキングで特に面白いのは、過去の楽曲が複数入っていることです。
「夜の踊り子」は2012年発売。
世界版でも、2011年に発売されたKaty Perryの「The One That Got Away」が1位になりました。
つまり、日本だけの現象ではありません。
TikTokのグローバル版では、2位にMac Millerの「Cinderella」、3位にLenny Kravitzの「It Ain’t Over ‘Til It’s Over」もランクインしています。
「昔の曲が今になってバズる」という現象が、2026年夏の大きな特徴になっています。
世界1位はKaty Perry「The One That Got Away」
グローバル版の1位は、Katy Perryの「The One That Got Away」。
2011年にシングルとしてリリースされた楽曲です。
TikTokによると、同曲は4200万以上の動画に使用され、550億回以上の再生を記録。
さらにTikTokでの再ブレイクをきっかけに、世界各地のチャートにも再び登場しています。
15年前の曲が2026年夏の世界的なTikTokトレンドになるというのは、かなり驚きです。
なぜTikTokでは昔の曲が再ブレイクするの?
では、なぜ発売から何年も経った曲がTikTokで人気になるのでしょうか。
大きな理由のひとつは、楽曲と動画の「組み合わせ」にあります。
動画に合う曲なら発売年は関係ない
TikTokでは、ユーザーが動画を作る際に「この映像に合う音源」を探します。
そのため、2026年に発売された曲でなければならない理由はありません。
10年前の曲でも、映像にぴったりハマれば使われます。
そして、その動画が人気になれば、同じ音源を使うユーザーが増えていきます。
懐かしさが新しい世代に届く
もうひとつは「世代を超えた再発見」です。
上の世代にはおなじみの曲でも、若いユーザーにとっては「初めて聴く曲」ということがあります。
逆に、若い世代がTikTokで見つけた曲をきっかけに、親世代が「懐かしい」と反応することもあります。
こうして過去の曲が、以前とは違うルートで新しいリスナーに届いていきます。
2026年夏のキーワードは「再発見」
TikTok自身も2026年夏について、新しいアーティストの発掘だけでなく、「往年の名曲の再発見」や新たなトレンドの拡散が起きたと説明しています。
今回のランキングを見ると、その言葉がかなりしっくりきます。
日本では「おつかれSUMMER」や「夜の踊り子」。
世界では「The One That Got Away」や「It Ain’t Over ‘Til It’s Over」。
どれも「2026年に発売されたばかりの曲」ではありません。
それでもTikTok上では、2026年の新しい動画と組み合わさることで、まったく新しい存在として受け入れられています。
まとめ|TikTok夏曲2026は「昔の名曲」が熱かった
2026年のTikTok「Songs of the Summer」では、日本版1位にHALCALIの「おつかれSUMMER」が選ばれました。
一方、グローバル版ではKaty Perryの「The One That Got Away」が1位となり、4200万以上の動画、550億回以上の再生を記録しました。
今回のランキングから見えてくるのは、「新曲だからヒットする」という時代から、「今の動画に合う曲なら、何年前の曲でも再びヒットする」という時代への変化です。
もし最近TikTokを見ていて、「この曲、なんで今また流行ってるの?」と思ったことがあるなら、それは2026年の音楽トレンドを象徴する現象なのかもしれません。
【出典】

