個人情報が流出していないか、不安になったことはありませんか?
最近は、企業への不正アクセスやフィッシング詐欺などによって、メールアドレスやパスワード、氏名、電話番号といった情報が漏えいするリスクがあります。
ただ、「自分の情報が流出したかどうか、どこで確認すればいいの?」「もし漏れていたら何をすればいい?」と悩む人も多いはずです。
この記事では、個人情報流出を自分で確認する方法から、パスワードの変更、不正ログインのチェック、被害を防ぐための対策まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
個人情報が流出していないか自分で確認する方法5選
個人情報が流出していないか確認するには、いくつかの方法があります。
ひとつの方法だけで判断するのではなく、メールアドレスの流出確認やアカウントのログイン履歴、クレジットカードの利用明細などを組み合わせてチェックすることが大切です。
まずは、次の5つを確認してみましょう。
- メールアドレスが過去の情報漏えいに含まれていないか確認する
- Googleなどのアカウントでセキュリティ診断を行う
- SNSや通販サイトのログイン履歴を確認する
- クレジットカードや銀行口座の利用履歴を確認する
- 利用しているサービスから届いた公式のお知らせを確認する
順番に詳しく説明します。
1. メールアドレスの流出状況を確認する
最初に試したいのが、自分のメールアドレスが過去の情報漏えいに含まれていないか調べる方法です。
メールアドレスは、SNSや通販サイト、会員サービスなど、さまざまなサービスで使用されています。
そのため、過去の情報漏えいに含まれていないか確認しておくと、対策を考えるきっかけになります。
代表的な確認サービスが「Have I Been Pwned」です。
確認方法
- Have I Been Pwnedの公式サイトにアクセスする
- メールアドレスの検索欄に、自分のメールアドレスを入力する
- 検索結果を確認する
過去に確認された情報漏えいにメールアドレスが含まれている場合、該当するサービスや漏えい事案などが表示されることがあります。
ただし、このサービスですべての情報漏えいを確認できるわけではありません。
検索結果に何も表示されなくても、情報が流出していないと断定することはできないので注意しましょう。
また、確認作業のためにパスワードを入力する必要はありません。
メールアドレス以外の個人情報やパスワードを求める不審なサイトは利用しないでください。
2. Googleアカウントのセキュリティ診断を確認する
GmailやGoogleフォト、Googleドライブなどを利用している人は、Googleアカウントのセキュリティ設定も確認しておきましょう。
Googleには、アカウントの安全性を確認するための「セキュリティ診断」が用意されています。
確認方法
- Googleアカウントのセキュリティ診断にアクセスする
- Googleアカウントにログインする
- 表示されるセキュリティ上の問題や推奨事項を確認する
- 見覚えのないログインや設定があれば、案内に従って対処する
確認したいポイントは、見覚えのない端末からのログイン、登録した覚えのない電話番号やメールアドレス、身に覚えのないセキュリティ設定の変更などです。
不審な点があれば、アカウントのパスワードを変更し、必要に応じて不明な端末からログアウトしましょう。
なお、セキュリティ診断で問題が見つからなくても、過去の情報漏えいがすべて検出されるわけではありません。
ほかの確認方法も併用することが大切です。
3. SNSや通販サイトのログイン履歴を確認する
XやInstagramなどのSNS、Amazonなどの通販サイトを利用している場合は、ログイン履歴やアカウントの利用状況も確認しましょう。
個人情報が流出した場合、メールアドレスやパスワードを悪用され、不正ログインにつながる可能性があります。
チェックしたいポイント
- 見覚えのない地域や端末からログインされていないか
- 自分が利用していない時間帯にログイン履歴がないか
- 身に覚えのない投稿やメッセージが送信されていないか
- 登録メールアドレスや電話番号が勝手に変更されていないか
- 通販サイトで知らない注文や購入履歴がないか
ログイン履歴の確認方法は、サービスによって異なります。
各サービスの公式アプリや公式サイトから、セキュリティ設定やログイン履歴の項目を確認してください。
不審なログインが見つかった場合は、パスワードを変更し、利用できる場合はすべての端末からログアウトする操作も行いましょう。
すでにログインできなくなっている場合は、公式のアカウント復旧手続きを利用してください。
4. クレジットカードや銀行口座の利用履歴を確認する
個人情報の流出が心配なときは、お金に関する被害が発生していないかも確認しておきたいところです。
特に、通販サイトや決済サービスにクレジットカードを登録している人は、利用明細をチェックしてみましょう。
確認したいポイント
- 身に覚えのないクレジットカードの利用がないか
- 銀行口座から不明な引き落としがないか
- ネット銀行で見覚えのない振り込みがないか
- 決済アプリに不審な取引がないか
不審な取引を見つけた場合は、カード会社や金融機関の公式窓口にすぐ連絡してください。
必要に応じてカードの利用停止や口座のセキュリティ対策について相談しましょう。
また、明細に不審な取引がなくても、カード情報や口座情報が流出していないとは限りません。
被害が発生していないかを確認する作業と、情報漏えいの有無を調べる作業は別だと考えておきましょう。
5. 利用しているサービスの公式発表を確認する
自分が登録しているサービスで情報漏えいが発生していないか、公式のお知らせも確認してみましょう。
例えば、通販サイトや通信会社、金融機関、会員制サービスなどで情報漏えいが発生した場合、対象者への連絡や公式サイトでのお知らせが行われることがあります。
確認するときのポイント
- 利用している企業やサービスの公式サイトを確認する
- 公式アプリのお知らせや登録メールアドレス宛ての通知を確認する
- 漏えいした可能性がある情報の種類を確認する
- 対象者向けのパスワード変更や問い合わせ方法を確認する
ただし、「個人情報が流出しました」「アカウントが危険です」といったメールやSMSを装ったフィッシング詐欺にも注意が必要です。
届いたメッセージのリンクをすぐに開くのではなく、公式アプリやブックマーク済みの公式サイトから確認しましょう。
個人情報が流出している可能性があるサイン
情報漏えいは、必ずしも本人に通知されるとは限りません。
普段と違う動きがあれば、早めに確認することが大切です。
身に覚えのないログイン通知が届く
普段使っていない端末や場所からのログイン通知が届いた場合は、第三者がアカウントにアクセスしようとしている可能性があります。
ただし、端末の変更や通信環境の違いによって通知されることもあるため、通知だけで不正アクセスと断定することはできません。
公式サイトからログイン履歴を確認しましょう。
パスワードの変更通知が届く
自分で操作していないのに、パスワードの変更や登録情報の更新を知らせるメールが届いた場合は注意が必要です。
アカウントにアクセスできる場合は、公式サイトから設定を確認してください。
ログインできなくなっている場合は、公式のアカウント復旧窓口に相談しましょう。
知らない注文や決済が発生している
通販サイトの購入履歴やクレジットカードの明細に、見覚えのない取引がある場合は、アカウントの不正利用や決済情報の悪用が疑われます。
カード会社やサービス提供元に連絡し、利用停止などの必要な対応を相談してください。
迷惑メールや不審なSMSが増える
迷惑メールや不審なSMSが増えたからといって、必ずしも個人情報が流出したとは限りません。
しかし、知らない相手から個人名を含むメッセージが届いたり、利用中のサービスを装った連絡が増えたりした場合は、リンクを開かず慎重に対応しましょう。
個人情報が流出していたら何をすればいい?
実際に情報が流出していた場合や、不正利用の可能性がある場合は、落ち着いて優先順位をつけて対処しましょう。
まずは次の対応を確認してください。
- 不正利用が疑われるアカウントのパスワードを変更する
- 同じパスワードを使っているほかのサービスも変更する
- 多要素認証を設定する
- ログイン履歴や購入履歴を確認する
- クレジットカードや銀行口座に問題があれば、金融機関へ連絡する
- 必要に応じてサービス提供元や警察などに相談する
パスワードを変更する
パスワードが流出した可能性がある場合は、速やかに変更しましょう。
特に注意したいのが、複数のサービスで同じパスワードを使い回しているケースです。
ひとつのサービスからパスワードが漏れると、同じ組み合わせを使っているほかのアカウントにも被害が広がるおそれがあります。
パスワードはサービスごとに異なるものを設定し、できるだけ長く、推測されにくいものにしましょう。
すでにアカウントを乗っ取られてパスワードを変更できない場合は、サービスの公式窓口から復旧手続きを行ってください。
多要素認証を設定する
パスワードの変更とあわせて設定したいのが、多要素認証です。
多要素認証とは、パスワードだけでなく、認証アプリやセキュリティキーなど、別の方法を組み合わせて本人確認を行う仕組みです。
利用するサービスが対応している場合は、積極的に設定しておきましょう。
詳しくは、IPAの不正ログイン対策ページも参考になります。
クレジットカードや銀行口座に問題があれば連絡する
カード情報や銀行口座の情報が流出した可能性がある場合は、カード会社や金融機関の公式窓口に相談しましょう。
不正な利用が確認された場合は、カードの停止や再発行、口座のセキュリティ対策など、状況に応じた対応が必要になることがあります。
不審な取引を見つけた場合は、明細や通知を保存しておくと、問い合わせの際に役立ちます。
不審なメールやSMSのリンクを開かない
情報漏えいに便乗して、偽のセキュリティ通知やアカウント確認のメッセージが送られてくることがあります。
「今すぐ確認しないとアカウントが停止される」「個人情報が流出したのでログインしてください」など、急いで操作させようとするメッセージには注意してください。
メールやSMSのリンクからではなく、公式アプリや公式サイトを直接開いて確認するのが安全です。
警察庁の解説は、フィッシング対策(警察庁)で確認できます。
個人情報の流出を防ぐために普段からできる対策
個人情報の流出を完全に防ぐことは難しいものの、日頃から対策しておけば、不正利用などのリスクを減らすことにつながります。
パスワードを使い回さない
複数のサービスで同じパスワードを使うと、ひとつのサービスから漏れた情報が別のサービスでも悪用される可能性があります。
サービスごとに異なるパスワードを設定し、管理が難しい場合は信頼できるパスワード管理ツールの利用も検討しましょう。
多要素認証を利用する
多要素認証を設定すると、仮にパスワードが知られてしまった場合でも、不正ログインを防ぎやすくなります。
メール、SNS、通販サイト、金融サービスなど、重要なアカウントから設定しておくのがおすすめです。
OSやアプリを最新の状態に保つ
スマートフォンやパソコン、アプリの更新には、セキュリティ上の問題を修正する更新が含まれることがあります。
OSやアプリのアップデート通知が届いたら、公式の更新機能を利用して適用しましょう。
不審なメールやSMSに反応しない
実在する企業や金融機関を装い、ログイン情報やカード情報を入力させようとする詐欺があります。
送信元の表示だけでは本物かどうか判断できない場合もあるため、メッセージ内のリンクを安易に開かず、公式サイトから確認してください。
個人情報流出の確認に関するよくある質問
メールアドレスだけで個人情報の流出を確認できますか?
メールアドレスを使って、過去の情報漏えいに含まれているか確認できるサービスはあります。
ただし、すべての漏えいを検出できるわけではありません。
メールアドレスの検索結果だけで判断せず、利用しているサービスの公式発表やアカウントのログイン履歴も確認しましょう。
個人情報が流出していたら、必ず被害に遭いますか?
必ずしも被害が発生するわけではありません。
ただし、流出した情報の種類や、ほかのサービスでのパスワードの使い回し状況などによって、リスクが変わります。
流出が確認された場合は、該当する情報に応じてパスワードの変更や金融機関への相談などを行いましょう。
流出確認サイトに情報が表示されなければ安全ですか?
安全だと断定することはできません。
確認サービスが把握していない情報漏えいや、まだ登録されていない漏えい事案も考えられます。
確認サービスの結果は参考情報として扱い、公式発表やログイン履歴などもあわせて確認してください。
個人情報が流出したかもしれないときは、どこに相談すればいいですか?
まずは、情報が関係するサービスの公式窓口に相談しましょう。
クレジットカードや銀行口座に関係する場合は、カード会社や金融機関への連絡を優先してください。
不正アクセスや金銭被害が疑われる場合は、警察への相談も検討できます。
また、情報セキュリティ全般については、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口も参考になります。
まとめ:個人情報流出は複数の方法で確認しよう
個人情報が流出していないか確認したいときは、メールアドレスの流出確認サービスを利用するだけでなく、Googleアカウントのセキュリティ診断やSNS・通販サイトのログイン履歴、クレジットカードの利用明細などもチェックすることが大切です。
流出確認サービスで問題が見つからなくても、完全に安全だとは限りません。
普段からパスワードの使い回しを避け、不審なメールやSMSに注意し、アカウントの安全性を定期的に確認しておきましょう。
【出典】

