「Waymoって何?」「トヨタと一緒に自動運転をやるって本当?」
最近、自動運転関連のニュースで「Waymo」という名前を見かける機会が増えています。
Waymoは、Googleの自動運転プロジェクトをルーツに持つ自動運転技術の会社です。
アメリカではすでに運転席に人がいない「完全自動運転」の配車サービスを展開しています。
そして日本でも、2027年中を目標に東京で完全無人の自動運転タクシーを始める計画が発表されました。
一方で、ここで少しややこしいのが「トヨタとの関係」です。
Waymoとトヨタは戦略的パートナーシップの基本合意をしていますが、東京で始まる自動運転タクシーは、Waymo・GO・日本交通の3社による別の取り組みです。
この記事では、Waymoとはどんな会社なのか、トヨタと何をするのか、日本の自動運転タクシーはいつから乗れるのかを、できるだけ分かりやすく紹介します。
Waymoとは?
Waymo(ウェイモ)は、自動運転技術を開発しているアメリカの企業です。
もともとはGoogleの「Google Self-Driving Car Project」として2009年に始まったプロジェクトがルーツ。
その後、2016年に「Waymo」として独立した会社になりました。
現在はGoogleの親会社であるAlphabetの傘下にあり、自動運転システム「Waymo Driver」の開発を進めています。
Waymoが特徴的なのは、自動運転技術を研究するだけではなく、実際に乗客を乗せた商用サービスまで展開していることです。
アメリカでは「Waymo One」という自動運転の配車サービスを提供しています。
つまり、イメージとしては、
「自動運転の技術を作っている会社」
だけではなく、
「その技術を使って実際に人を運ぶサービスまで手がけている会社」
と考えると分かりやすいでしょう。
WaymoはGoogleなの?
「WaymoってGoogleの会社じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
これは半分正解です。
WaymoはもともとGoogleの自動運転プロジェクトから生まれましたが、現在はGoogle本体ではなく、Alphabet傘下の独立した企業として事業を展開しています。
Googleと同じAlphabetグループに属しているため、Googleとの関係は深いものの、「Googleが直接運営している自動運転サービス」というわけではありません。
Waymoとトヨタはどんな関係?
ここが今回のニュースで特に気になるポイントです。
トヨタとWaymoは2025年4月、自動運転の開発・普及に向けた戦略的パートナーシップについて基本合意しました。
両社は、Waymoの自動運転技術とトヨタのクルマづくりの知見を組み合わせ、新しい自動運転車両のプラットフォームを開発することなどを検討しています。
トヨタ側からは、ソフトウェアやモビリティ技術を手がけるウーブン・バイ・トヨタも協業の検討に参加しています。
簡単にいうと、
- Waymo=自動運転の技術
- トヨタ=クルマづくりの技術・ノウハウ
- ウーブン・バイ・トヨタ=ソフトウェアやモビリティ技術
という、それぞれの強みを組み合わせる構想です。
ただし、現時点では具体的な車種や発売時期まで決まったわけではありません。
Waymoとトヨタが組むと何ができる?
Waymoは自動運転の「頭脳」にあたる技術を持っています。
一方、トヨタは長年にわたってクルマの設計・製造を行ってきました。
この2社が組むことで、自動運転システムと車両をより深く組み合わせることが期待されています。
トヨタの発表では、将来的な市販車両への自動運転技術の活用についても検討するとしています。
ただし、「Waymoの技術を搭載したトヨタ車がいつ発売される」といった具体的な計画が発表されたわけではありません。
ここはニュースを見るときに注意したいところです。
東京でWaymoの自動運転タクシーが始まる?
そして、今回のWaymo関連ニュースで一般ユーザーにとって一番身近なのが、東京での自動運転タクシーです。
Waymoは2026年9月、GOと日本交通との3社で、2027年中に東京で完全無人の自動運転タクシーを商用化することを目指すと発表しました。
つまり、将来的には東京の街中で、
「タクシーを呼ぶ」
↓
「車が到着する」
↓
「運転席に人がいない」
↓
「目的地まで自動で移動する」
というサービスが実現する可能性があります。
もちろん、2027年に必ず開始されると決まっているわけではありません。
必要な許認可の取得や安全性の検証などが条件となっており、WaymoとGO、日本交通もその点を明記しています。
東京のWaymoはトヨタが運行するの?
ここはかなり混同しやすいところです。
結論からいうと、東京で発表されている自動運転タクシーの商用化計画は、トヨタとの協業とは別のプロジェクトです。
東京での取り組みは、
- Waymo
- GO
- 日本交通
の3社によるものです。
Waymoが自動運転技術を担当し、GOはタクシーアプリなどを通じたサービス提供、日本交通は現場の運行管理などを担います。
そのため、
「Waymoとトヨタが提携」
と
「東京でWaymoの自動運転タクシーが始まる」
は、それぞれ別のニュースとして考えたほうが分かりやすいでしょう。
東京ではどこを走る?
Waymoは2025年から、東京の公道で自動運転車両の試験走行を進めています。
対象となっているのは、
- 港区
- 新宿区
- 渋谷区
- 千代田区
- 中央区
- 品川区
- 江東区
の7区です。
東京はアメリカの都市とは道路事情がかなり違います。
狭い道路や複雑な交差点、歩行者、自転車、路上駐車など、日本ならではの交通環境があります。
そのため、実際の東京の道路を走りながら、Waymoの自動運転システムを日本の環境に合わせていく作業が行われています。
現在の試験走行では、日本交通の訓練を受けた乗務員が運転席に同乗しています。
つまり、今すぐ東京で完全無人タクシーに乗れるというわけではありません。
Waymoの自動運転タクシーはいつから乗れる?
現在発表されている目標は、2027年中の商用化です。
東京でのサービスは、最初から大量の車両を一気に走らせるのではなく、段階的に拡大する計画です。
初期の車両からスタートし、最終的には東京の主要エリアで約100台規模まで拡大することが目標とされています。
利用時には「GO」アプリと「Waymo」アプリの両方からサービスを利用できる予定です。
普段からGOを使っている人にとっては、アプリから普通のタクシーを呼ぶのと同じような感覚で、自動運転タクシーを選べるようになる可能性があります。
完全無人ってどういう意味?
ここでいう「完全無人」は、運転席に人が乗って操作する必要がない自動運転を指します。
自動運転にはいくつかのレベルがありますが、今回の東京で目指しているのは「レベル4」です。
レベル4は、決められた条件やエリアの中では、システムが運転操作をすべて行う自動運転です。
そのため、
「高速道路だけ自動運転」
「運転手が常にハンドルを握っている」
といった仕組みとは違います。
ただし、どんな道路でも、どんな天候でも無条件に完全自動運転できるという意味ではありません。
利用できるエリアや条件などが設定されることになります。
Waymoの自動運転は安全なの?
自動運転タクシーとなると、やっぱり気になるのが安全性ですよね。
Waymoはこれまでアメリカで実際の乗客を乗せたサービスを展開し、走行データを蓄積してきました。
一方で、日本での商用化については、東京の道路事情に合わせた検証が必要です。
Waymo、GO、日本交通の3社も、安全性の確認と必要な許認可の取得を前提としてサービス開始を目指すとしています。
そのため、「2027年になれば必ず誰でも乗れる」と考えるのではなく、今後の検証や行政手続きの進展を見る必要があります。
Waymoが日本に来ると何が変わる?
自動運転タクシーが普及すると、私たちの移動の仕方も変わる可能性があります。
特に注目されているのが、タクシー業界の人手不足です。
日本では今後もドライバー不足が課題になると見込まれており、自動運転によって一部の移動を補完できる可能性があります。
また、深夜や早朝など、タクシーを見つけにくい時間帯の移動手段としても期待されています。
ただし、有人タクシーがすぐになくなるという話ではありません。
東京での計画でも、Waymoの自動運転タクシーと従来の有人タクシーが共存する形が想定されています。
Waymoとトヨタの今後に注目
Waymoとトヨタの協業は、東京の自動運転タクシーとは別に、今後のクルマそのものにも影響する可能性があります。
Waymoが持つ自動運転技術と、トヨタの車両開発・製造のノウハウを組み合わせることで、将来的には自動運転技術を搭載した市販車の進化につながる可能性があります。
ただし、現時点では具体的な市販車の車種や発売時期などは決まっていません。
今後、
「Waymoの技術を搭載したトヨタ車が登場するのか」
「自動運転タクシー以外にも技術が広がるのか」
といった点が注目されそうです。
まとめ|Waymoは日本の自動運転をどう変える?
Waymoは、Googleの自動運転プロジェクトをルーツに持つ自動運転技術の会社です。
現在はアメリカで自動運転タクシーを展開しており、日本でも東京への本格進出を進めています。
今回のポイントをまとめると、
- WaymoはGoogleの自動運転プロジェクトがルーツ
- 現在はAlphabet傘下の企業
- トヨタとは2025年に戦略的パートナーシップの基本合意
- Waymoとトヨタは自動運転車両の開発などを検討
- 東京の自動運転タクシーはWaymo・GO・日本交通の3社で進める
- 2027年中の完全無人タクシー商用化を目指している
- 東京ではまず段階的に展開し、約100台規模を目指す
- サービス開始には安全検証や必要な許認可が必要
という状況です。
「Waymoとトヨタが提携したから、すぐにトヨタの自動運転車が発売される」という話ではありません。
まずは2027年を目標に進められている東京の自動運転タクシーが、私たちの身近なところでWaymoを体験できる最初の大きな機会になりそうです。
自動運転が「未来の技術」ではなく、実際にタクシーとして利用できる日が近づいているだけに、今後の動きから目が離せません。
【出典】

